高校入試レベルの問題に挑戦してみましょう!
現在の数学力のチェックに最適です。独学で数学を勉強されている方、数学から離れて長い方もぜひ解いてみてください。

問題

AさんとBさんは次のルールでゲームを行います

  1. 同時にコインを一枚ずつ、合計3回投げます。
  2. コインの表が出たら、その人は1点獲得します。
  3. コインの裏が出たら、その人の得点はリセットされ、0点にもどります。

例えばコインが 表→裏→表 となった場合の得点は1点です。

AさんとBさんが引き分ける確率はいくらでしょうか?

ただしコインの表、裏が出る確率はそれぞれ\(\frac{1}{2}\)とします。

確率の基本的な問題です。皆さん解けますか?

解説

Aさんの得点ごとに分けて、具体的に考えてみましょう。

①得点が3点の場合

AさんとBさんが引き分けるのはBさんも得点が3点のときです。

そしてそれは、すべてのコインが表だったときのみ起こります。

したがって確率は

\((\frac{1}{2}\times\frac{1}{2}\times\frac{1}{2})\times(\frac{1}{2}\times\frac{1}{2}\times\frac{1}{2})=\frac{1}{64}\)

②得点が2点の場合

AさんもBさんも2点の場合、AさんとBさんのコインの表裏の結果は

「1回目に裏、2,3回目に表」なので、確率は

\((\frac{1}{2}\times\frac{1}{2}\times\frac{1}{2})\times(\frac{1}{2}\times\frac{1}{2}\times\frac{1}{2})=\frac{1}{64}\)

③得点が1点の場合

AさんもBさんも1点の場合、AさんとBさんのコインの表裏の結果は

「1枚目はどちらでもよく、2枚目は裏、3枚目は表」なので、確率は

\((1\times\frac{1}{2}\times\frac{1}{2})\times(1\times\frac{1}{2}\times\frac{1}{2})=\frac{1}{16}\)

④得点が0点の場合

AさんもBさんも0点の場合、AさんとBさんのコインの表裏の結果は

「1,2枚目はどちらでもよく、3枚目は裏」なので確率は

\((1\times1\times\frac{1}{2})\times(1\times1\times\frac{1}{2})=\frac{1}{4}\)

したがって、求めたい確率はうえで求めた4つの確率を足して

\(\frac{1}{64}+\frac{1}{64}+\frac{1}{16}+\frac{1}{4}=\frac{11}{32}\)

まとめ

皆さん解けましたか?

今回は「Aの得点ごとに」確率を考えました!

確率を考えるときは、一気に求めようとしてはいけません。
煩雑に見えても、段階を追って解いていきましょう。

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