昨年度に続き、2017卒学生の就職活動も時期の変更(3月解禁・6月面接開始)がありました。解禁から面接開始までの期間が2か月も短くなったことにより、今年の学生さんたちは十分な準備時間がない中で就職活動を乗り越えなければならず、苦戦を強いられました。そのような中で、外資系ITコンサルタントファームからの内定を獲得したN君から体験記を頂きましたので、ご紹介します。

≪プロフィール≫
N君(経済系学部所属)
内定先:外資系ITコンサルタントファーム
内定時期:4月中旬
志望企業:IT、金融、素材メーカー
サークル:バスケットボールサークル、12月の引退まで続ける
学部では経済系のゼミに所属、留学経験はなし

≪スケジュール≫
2015年6月 夏季インターンシップ受付開始
…外資系メーカー、外資系証券、日系通信等、計4社のインターンシップに応募。

2015年7月 夏季インターンシップ選考開始
…ES・webテストの結果で外資系証券の調査部門の1日インターンシップ参加が決まる。

2015年8月 外資系証券調査部門の1日インターンシップ参加
…8月中旬に参加。それ以外はサークルとゼミ活動に精を出した。

2015年9~10月 秋季インターンシップ受付・選考開始
…この頃から日系大手企業がインターンシップを開始。5社程度に応募するも全てESで落ちる。

2015年11月~12月 冬季インターンシップ受付・選考開始、サークル引退
…15社ほどに応募し、日系2社の1日インターンシップが決まる。

同時期 外資系・ベンチャー企業本選考開始
…外資系メーカー1社、ITベンチャー企業1社の本選考を受けるが、ともに1次面接で落ちる。

2015年1月~2月 上記2社の冬季インターンシップに参加
同時期 3月就職活動解禁に向けた準備
…サークル・ゼミ活動が一段落し、本格的に準備を開始。これまでの反省より、自己分析・他己分析を行い、ESや面接の対策に取り組む。この自己分析と冬季インターンシップへの参加により、志望企業を大きく変更。IT系や金融系を本格的に志望するようになる。

2015年3月 2017卒学生就職活動解禁
…1~2月に絞り込んだ2業界と素材メーカーを中心に説明会・セミナーに参加、書類選考を受ける。説明会は1日2~3社ほどのペースで参加、30社ほどにプレエントリーし、そのうち3月中に15社ほどに本エントリー(ES提出、webテスト・テストセンター受験)を行う。内定先企業に関しても、この時期説明会に参加し、3月末に本エントリーした。

2015年4月 内定先企業の面接選考受験→内々定
…4月の第1週に就職予定企業の一次面接、最終面接を受け、4月中旬に内々定を得る。その後、選考を受ける企業を5社に絞り、就職活動を続けるが、内々定者限定セミナーや周囲の人との相談を通じて、現在の企業に就職を決定する。

≪アドバイス≫
・早期からの準備がカギを握ります。
インターンシップに全く参加できなかった私が、外資系大手企業から内定を頂くことができたのは、就職活動解禁の1年近く前からインターンシップへの応募等、本番に向けた準備をしてきたからであると考えております。インターンシップの選考は本専攻と内容がかなり類似しているので、ES、テスト、GD、面接の良い練習になります。私の周りでも、早くから準備を始めていた友人の方が、解禁直前になって準備していた友人よりも実績を残しております。早め早めに準備を始ましょう。

・自己分析を行いましょう。
就職活動の準備において最も重要なのが自己分析です。自己分析をしっかり行うことで、普段意識していない、自分の中にある価値観や考えを知ることができます。これにより、自分の本当にやりたい仕事、志望する業界を知ることができます。さらに、自分の主張したいことが明確になるので、ESや面接の質も上がっていきます。

・テスト対策も万全に
新卒採用試験で利用されるテストで最も多いのが、玉手箱・GABと呼ばれるwebテストと、テストセンターと呼ばれる試験です。様々な形式の試験がありますが、共通して言えることが一つあります。それは、実戦経験を多く積むことがテスト試験突破のカギ、ということです。これらの試験は一般的に出題される問題がある程度決まっています。つまり、複数回受験することで、出題される問題がわかるようになり、それに合わせた対策がとれるようになります。これらのテストを複数回受験するために、インターンシップも含め企業の選考に多く応募しておくといいでしょう。
テストは基本足切りに使用されます。しかし、この足切りを突破できない学生が私の周りにも多くいました。
第一志望の企業で足切りを突破し、面接選考に進むために、早期から多くの企業の選考を受け、テストの経験を積んでおきましょう。