「転職活動をはじめたらテストに通らないので、数学対策をしたいです。」
「面接はいい感じだったのに、テストがだめだったのかしら」
「テストでひどい点数だったので、もう一度受けて欲しいと言われた。」
このような理由で大人塾お通いになる方はとても多いです。
転職活動は、会社によって受験する試験が違う上に、どの試験を受けるか直前までわからないために、勉強する範囲が広くなり、その分対策に時間もかかってしまいます。
時間がかかるのを避けるために、SPIなどの試験がない会社を中心に転職活動を進める方も多いですが、本命の企業がSPI試験が必要!と気づいてから対策を進めると手遅れ感が否めません。転職活動を進めるのであれば、試験がある・ないにかかわらず、SPI対策などは半年前から進めておきたいです。
試験があるかないかわからないのに勉強を続けるのはモチベーションを維持するのが難しくなりがちですが、そこは、チャンスが現れたときのために、準備万端にしておきましょう。
ここでは、その準備の仕方について記していきます。
転職するときによく使われる試験の種類
転職時に数学(非言語)試験がある場合、大体以下の試験が利用されています。
・SPI WEBテスティング(リクルート社):自宅や会社のパソコンで受ける試験。電卓OK
・テストセンター(リクルート社):指定の会場で受ける試験。電卓不可
・玉手箱(SHL社):自宅で受ける試験。電卓OK
・SPI-U(ペーパー)(リクルート社):会社で受けるマークシートの試験。電卓不可
・独自試験:会社による
その他、SPI-G(ペーパー)、TG-WEB,SCOAなど時折聞くレベルです。
いろいろな種類があり、それぞれ対策方法が異なります。その対策方法を見ていきましょう。
それぞれの試験の特徴と対策方法・採用基準
SPI WEBテスティング(リクルート社)
自宅や会社のパソコンで受験する物です。電卓が使える分難しい問題が多いのが特徴です。
いろいろな企業で採用されています。
出題範囲は、集合・場合&確率・推論・速度・簡単な図表&グラフ・整数問題がメインです。
1問1問に時間制限(1.5分)があり、対策をしないと0点が取れてしまいます。
中途採用の場合、対策をしていない人が多く、ほとんど1割~3割くらいしか得点できていないと思います。
ですので、このテストでは、7問(3割超え)を時間制限内に取れれば、まず試験は突破できると考えて良いです。
※ただし、企業によります。とはいえ、満点を取れるのは50人に1人くらいです。
全問を得点できる幅広い対策よりも、確実に取れる問題を増やしていくことが重要です。
「正確判断を重視するから、試験結果は気にしないで」と仰るエージェントさんもいらっしゃるようですが、0点を取っていると落ちる確率が高く思えます。(書類で落とされるケースが多いです)
テストセンター(リクルート社)
指定の会場で受験するテストです。広告、CA、メーカーの中途採用で利用されています。
1問1問に時間制限(1.5分)があり、対策をしないと0点が取れてしまいます。
ただし、最初の数問によって試験の難易度が変わってくるため、最初に得点が取れていない場合には易しい問題が出題されます。
数学が苦手な方は基本的な問題だけをきちんと素早く解けるようにしておき、最初の数問で間違えた場合に、リカバリーできるようにしておきましょう。得意な方は推論をメインに勉強をしておきましょう。
玉手箱(SHL社)
最近利用する企業が増えてきました。転職サイトでは「難しい試験」と評されていますが、対策さえ取れば、SPIの方がよほど難しいです。比較的早く対策のコツを習得しやすいテストです。こちらも、5割得点を目安にして、ほとんどの方が受かっています。
SPI-Uペーパー(リクルート社)
転職者用のSPIといえば、SPI-Gというのが、数年前の定石だったのですが、最近ではSPI-Uを採用しているところが増えています。
とはいえ、WEBテスティング、テストセンターに比べると少なくなっています。
ペーパーテストです、といわれたら対策をしましょう。
独自試験
人事部が独自に試験問題を作る場合があります。
この場合、社内でも非常に数学に強い人が作る場合があり、そういう方は、「さじ加減」をわからない場合が多いため、市販のSPI問題集の丸写しか、異常にひねられた難しい問題が出題されるかの2つに分かれるようです。
ひねられた難しい問題の場合は、数学苦手な方では、歯が立ちません。
基礎~文章題の応用(出題されることが多いのは、その業界に関する数値の問題が多いです)をしっかり練習しておきましょう。
歯が立たない問題の場合は、1,2問解けるまたは、途中の式からの部分点で合格するパターンがあります。とにかく、文章を式にするパワーが必要です。
クレペリン
クレペリンは、ひたすら計算をするので「算数のテスト」と思われがちですが、心理テストに近いです。
どういう性格なのかを計算から割り出すテストですので、当教室では対策はしていません。
実際、どう対策すればいい?
転職を意識したら、まずは計算問題を始めて下さい。
大人は意外とすっかり小数・分数の計算を忘れています。忘れることは恥ずかしくありませんので、復習をしましょう。
まだ転職が先の方は、
通学であれば、基礎からしっかり学習していくことが大切です。
通信の方は、方程式、立式、割合、損益基礎を趣味の通信講座で受けておくとよいでしょう。
転職活動用の試験対策講座もあります。これは、上記3試験の出題範囲が含まれます。
転職がそこそこ近い方は
通学であれば、状況に応じて最低点で足きりを回避する方法を採ります。
通信の方は、試験の種類がわかっている場合には相談に乗ります。(そうでない場合は、相談に乗れません、ご了承下さい)
加齢と学習について
転職時の年齢が若ければ、いろいろなことを吸収できますが、年齢が高くなるにつれて、若い人よりも吸収が遅くなります。
40代になると、勉強を始めて、自分の頭の固さに嘆く方も多いです。ですが、みんな、同じです。
やっていなければ、できなくなるのは、当たり前なのです。
35歳を過ぎたあたりから、より、つらさが増すように感じます。
年を取ったら、若い方より努力が必要と、自分に言い聞かせて、数学に向き合いましょう。
焦りは、より、頭を固くさせるため、転職を考えたなら、すぐにでも転職用の数学対策をしましょう。
私たちは、がんばる皆さんを心の底から応援します。
まとめ
転職活動中にご縁を感じた場合にチャンスをつかめるよう、しっかりと対策を取っておきましょう。
点数が高ければ、面接時もゲタになります。点数が低ければ、他の人と比べられることも多くなります。
是非ここで、抜きん出た成績で、ハッピーな転職をしましょう!