テストの種類

SCOAには大きく分けて能力テスト、性格テストの二種類があります。

  • 能力テストは知的能力、学力、応用力を問う試験で、英語、数理、言語、常識、論理と多くの分野から構成されます。60分で計120問出題されるため、短時間で回答する必要があります。
  • 性格テストでは35分120問の質問に回答し気質類型、性格特徴、意欲・態度を診断します。

テストの形式

マークシート形式、パソコン形式の二種類があります。
テストセンターでの受験の場合、パソコン形式での試験となるので注意しましょう。
パソコン形式にはテストセンターでの受験のほかにも、オンライン監督者付きWEB方式のSCOA crossや受験者が自由な時間に受けることができるSCOA-iといった形式もあります。
応募企業がどんな形式なのかを確認しましょう。

試験会場

会場には大きく分けて3つあります。
テストセンターでの受験、自宅での受験、指定会場での受験です。

  • テストセンターでの受験は全国各地に設けられた会場および日時を受検者が選択することができます。
  • 自宅での受験は場所に制限がなくインターネット環境があれば受験することができます。
  • 指定会場での受験は企業が指定した会場で受験します。

テストセンターでの受験について

テストセンターでの受験の場合、企業からの指示に従い、テストセンターIDを取得し予約する必要があります。
希望の日時や会場で受験するためにも、早めの予約をお勧めします。

【テストセンターでの受験当日について】

受験表と顔写真付き本人確認書類を持って会場に行きます。
受験票は自分で印刷をするか、または紙に必要な情報を
メモして持っていく必要があるので注意しましょう。
身分証を忘れてしまった場合は会場によって対応が異なるので早めに連絡しましょう。
服装は私服で大丈夫です。

受付終了後、待合室で自分の名前が呼ばれるまで待機します。
名前が呼ばれると私物の持込みはないかどうか、顔写真と同一人物かどうかをチェックされます。携帯電話、計算機、メモ帳などは持込みできず、筆記用具も会場のものを使用します。
そして受験時間になると計算用紙と筆記用具を渡され試験を受ける部屋へ案内されます。

各机には受験用のパソコンの他に防音用のヘッドフォンがあり、机同士にも簡単なしきりがついています。
部屋の中には既に受験を始めている人たちの雰囲気で、緊張感が漂います。
着席したあとは自分のタイミングでIDを打ち込み、テストを開始することができます。
ヘッドフォンをつけるかどうか、メモをどう使うかなどをしっかり決めてから開始しましょう。

【オンライン監督付きのウェブ形式】

SCOAにはSCOACrossというオンライン監督付きのWeb形式もあります。その場合には、顔写真付きの本人確認書類、カメラ付きのパソコン、スマートフォンを準備します。カメラ付きのパソコンで受験し、スマートフォンは顔写真や本人確認証、部屋の写真の撮影に使います。

予約した日時にアカウントにログインし、ソフトウェアをダウンロードします。監督者と接続後に本人確認、受付をし受検を開始します。試験中の様子は監視され、録画もされるため不正行為や怪しい行動はやめましょう。

SCOAの種類

SCOAの試験にはSCOA-A、SCOA-F、SCOA-I、SCOA-B、SCOA-Cの4つがあります。それぞれの特徴や対策について説明していきます。

SCOA-AとFは仕事で求められる能力を測定します。特に新卒採用では基礎能力Aを受検することが多いです。
出題は5つの分野に分かれており、知的能力を図る「言語」「数理」「論理」の3つと学力・応用力を図る「常識」「英語」で構成されます。

SCOA-Aは45~60分の試験で、大卒、短大卒、高卒の受験者を対象としています。
SCOA-Fは55~65分の試験で、大卒、短大卒の受験者を対象としています。こちらは出題範囲ごとに時間が区切られています。

SCOA-Iは知能のコアとなる3つの基本的な問題解決能力である「言語」「数・論理」「空間」と必要な情報の正確で迅速な入力・処理を見る「知覚の正確さ」の4つとなります。
試験方法はWebテストのみで、パソコンだけでなくスマホやタブレット端末からも受験できます。
試験の所要時間は20分、問題数は50問と短く、受験する学生の負担も少ない点が特徴です。

SCOA-Bは受験者の行動パターンを測定する試験です。「気質類型」「性格特徴」「意欲・態度」を測定します。
また試験の結果から、ストレス傾向を確認することも可能です。
他の適性検査の、「性格検査」に該当する試験と捉えることができます。
試験の方式は、Web方式、テストセンター方式、マークシート方式があり、応募企業によって試験方式は異なります。

SCOA-Cの試験では、実務に求められる能力を測定します。
事務処理における正確さや速さを測定する試験で、主に事務系の職種における採用活動で用いられるケースが多いです。
事務能力Cで測定する領域は6つあり、「照合」「分類」「言語」「計算」「読図」「記憶」です。
試験方法はテストセンター方式とマークシート方式があり、試験時間は50分です。特徴として標準得点を示し全国の平均値と比較することができます。

学力が問われる試験はSCOA-A, F,SCOA-iです。
事務的能力を診断するSCOA-Cの試験を含めたこれらの試験は知的側面を判断する試験といえます。
対策次第でよい結果を残すことができるため、受検する際には十分に対策をしましょう。

一方でSCOA-Bは受験者の性格を診断し、面接の参考資料として用いられることが多いです。
事前に対策することは必要でなく、リラックスして回答するようにしましょう。

続いて新卒試験によく用いられるSCOA-Aの出題別の対策について説明します。

まずはその出題形式についてです。5問から10問程度ごとに出題範囲が変わり、言語の次に数理、数理の次に常識、常識の次に言語のようにローテーションで出題されます。

言語の問題では試験には語句の意味についての問題と、長文読解の問題があります。
熟語、ことわざ、慣用句、故事成語などの語句を勉強しておくことで正答数をのばすことができるでしょう。

数理の問題では四則演算や方程式と不等式、数列、数的推理の問題が出題されます。簡単な計算問題から累乗やルートの計算、濃度算や図形の問題まで幅広い範囲で出題されます。試験時間が短いため、スピーディーに解けるよう繰り返し練習することが大切です。

論理の問題では、推論や判断推理、さいころの面を問う問題が含まれます。展開図の利用や場合の数、年齢算、数値の予想など幅広い出題がありますが、解法をしっかりと身に付けることで得点源とすることも可能です。

常識の問題では、理科と社会の問題が出題されます。
中学から高校の問題が中心ですが基本的な問題が多いです。
知識問題に加え一部計算問題も出題されます。早めに対策をすることで安心して受検できます。

英語の問題では単語の意味や前置詞、関係代名詞の空欄補充に加え、文法やイディオム、熟語といった基本的な問題が出題されます。
受験勉強を思い出すことが有効です。
十分な時間をかけて対策をしましょう。

SCOAは特徴的なテストであり、出題範囲も広いです。
そのため、戦略的に対策を行うことが大切です。
また、一度受検した結果を使いまわすことができません、そのため、一度いい結果が出たとしても、選定ごとに受ける必要があるため何度受けても高得点を出せるようにする必要があります。

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